Priest Cafe(プリースト・カフェ)

ドラクエ10僧侶5キャラ店主の冒険記録です。装備・能力・特徴の違う僧侶で冒険しています

【連載】(第1部完)ネットの勇者がリアルで勇者になる話


いらっしゃいませ
priest cafeにようこそ



本日は勇者シリーズ
前回のライト・ライトノベルの続きになります


このお話は
引きこもりのドラクエ10プレイヤーが
ドラクエ内での出来事で「気づき」を得て
リアルの世界に羽ばたいていく物語です




※この物語はフィクションです

第1部の完結編です
お付き合い頂きありがとうございました
priest cafeオープンです



■ 前回までのお話 20〜22


■23:3億ゴールドの行方

僕は罰金として
アーシェのポストに【3億ゴールド】を入れた


目の前でアーシェのポストに入れた


どうして僕は他人に
全財産を渡してしまったんだろう…
僕の心はもうアーシェに支配されていたんだと思う


目の前で自身のポストを確認するアーシェ
そして少し考えて
またポストを開けて何かを送った様子だった

※自分のポストからは誰かに送る事もできる




そして…
アーシェからすぐ荷物が届いた





僕の【3億ゴールド】は
そのまま戻ってきた







僕は信じられなかった
それより端数分少し増えていた


このお金を渡してしまえば
全てが許されるかもしれないが
僕はアーシェが
目の前から消えてしまうかもしれないと思った


僕は騙されるかもしれないとも思ったが
気弱な僕はアーシェの脅しに屈して
全財産のゴールドをポストに入れてしまった


たとえ騙されたとしても
僕はお金はまた稼げばいいと
自分に言い聞かせていたけれど
僕は単にアーシェの追求から
逃げたかっただけだったのかもしれない







アーシェ:
「君の本気度は確かに受け取ったよ
わたしはお金には興味がないから返すね」







僕のお金は返ってきた
僕はアーシェを心から信じた







なんでこんなに良くしてくれるんだろうの答えが
お金目当てではないとわかった今
僕の中で何かが変化した



アーシェにだけは【ある事】を打ち明けようと思った







■ 24:深淵の秘密

僕は全てをアーシェに話した時
ニートでパニック障害で引きこもりと
今の自分のリアルを語った事があったが
1つだけ言えなかった事があった


それは僕の深淵にある秘密であり
僕の両親も知らないことだった


僕を家に鎖で繋いでいる原因だったが
もう何年もどうする事も出来ずにいた…






【すぐに行けるトイレが無い環境が怖かったのだ】






あるイベント会場で
トイレに行きたくなった時があった

大規模なイベントであった為
参加者とトイレの数があっていなかった

僕は1時間並んでいるうちに
目の前が真っ白になるぐらい
意識が飛びそうになった…

その時は
係員に命からがら必死な想いで訴え
列の横から割り込ませてもらい事なきを得た





そして僕のトラウマとなった…






それが強迫性障害となって
なにか緊張感のある事をすると
トイレにばかり行くようになっていた


だから僕は家から出られなくなった
トイレがない所に行けなくなったのだ


人混みの中で発症するパニック障害と
このトイレの呪縛から逃れることが出来ず


自身のタイミングでトイレのない密室に
長時間いる事は無理だった
車や電車そして映画館などもダメだった


僕はアーシェにそれを伝えた



アーシェ:
「だからよく離席してたんだね
前から気にしてたんだよね
でもわかったからもう大丈夫だから
一緒に乗り越えていこうね」







■ 25:オムツでドラクエ

僕は一番の秘密をアーシェに打ち明けた


アーシェ
「オムツを買って履いてみたら?」


僕は言われるがまま大人用のオムツを
オンラインで注文した


アーシェに外出するときに履いていくと
安心できるかも?と言われ


僕は確かにそうかもしれないと思い
すぐに注文したのだ


そして数日後オムツは届いた
開けてみてみたが
この歳でオムツとは少し惨めな気分だった


でも…もしかするとこれが僕にとっての
マジックアイテムになるかもしれないと思った


アーシェから届いた言うようにと言われていたので
オムツが届いた事をアーシェに報告した


アーシェ:
「今すぐオムツを履いて!試練に行こう♫」



僕は抵抗する事なく
言われるがままオムツを履いたまま
ドラクエ10をしていた
僕の精神はアーシェの言うことには
素直に従うようになっていた


ゴワゴワした感覚も履いてしまえは
すぐに馴染んで忘れてしまっていた
なんだオムツなんてなんてことなかったんだ
これなら履いて出かけるのはいいかもしれない


そう思ったときだった


アーシェ:
「君が今リアルで履いているのはなに?」




その言葉に僕はなぜか興奮を覚えていた



そして膨張した下半身のムズムズは
緊張感なのか尿意なのか別の理由なのか
僕にはわからなかったが
今すぐにトイレに行きたくなった



僕はトイレに行きたいとアーシェに言うと
アーシェは言った



アーシェ:
「オムツの中で漏らすまでトイレに行かせない」



僕はトイレに行けない恐怖に襲われたが
何か心の奧に目覚めつつある「何か」を感じていた




■ 26:トイレトーン

僕がオムツを履いて
ドラクエ10にインしたら
もうアーシェが待っていた


パーティを組んだ時には
僕はもうトイレに行きたくなっていた



アーシェ:
「膀胱炎になるといけないから
本当にトイレに行きたくなったら
オムツにしたら良いよ
でもトイレに行ってはダメ」


「!」


最初なんのことかわからなかった
でも僕は抵抗することができなかった
アーシェの言い付けから
逃れられない様に
洗脳されていたのかもしれない


そして
常温の500mlのペットポトル2本の水も
準備する様に言われていた
僕はそれを一気に飲む様に言われて
計1リットルのんだ




■ 27:試練が本当の試練

アーシェはわざわざ弱いサポを借りてきた
試練は強いサポでするとすぐに
全13ステージをクリアするのに
30分もかからない
レベあげのつもりはないのであろう
獲得経験値が増える
元気玉も食事もする気配は無かった


そして僕は戦闘には参加せず
ただ立ってることを命じられた


トイレに行くこと禁じられた僕は
その緊張からトイレに行きたくなった


僧侶のアーシェが
弱くてすぐに死ぬサポたちを
守りながら戦っているのを
尿意を我慢しながらただひたすらみていたが
4ステージ目ですぐに限界がきた



「お願い!トイレにいかせて」


アーシェ:
「ダメ!
その為のオムツなんだからオムツでして良いよ」


僕は我慢した


そして9ステージ目に
「アーシェお願いだトイレに…」


ここまで文字を打った時
僕は果てた…


血液と同じ温度の
生温かいものが
僕の下部に広がっていった


自らの意思では止めることができない
勢いのある排泄を
僕のオムツは全て受け止めてくれた


どんどん重たくなっていくオムツ
頭から体の下に抜けていく様な解放感


目をつぶり
口から漏れる安堵の吐息
開放感が僕を満たしてくれた


僕の心の中で鎖となって支配していた
トイレの呪いが解き放たれていくようだった


はじめての経験だった…




■ 28:リアルのマップ解放

おむつを重くしてたたずむ僕…
試練はすぐに中断された
もともと元気玉も使わず
レベル上げもする気がないのは
みていてわかった…



アーシェ:
「頑張ったね!お疲れ様
これで君は1つ壁を超えたよ」



そしてアーシェは聞いてきた


アーシェ:
「オムツの中にする事への恐怖心は消えた?」


僕は素直に頷いた


確かに今までは
「漏らしてはいけない」という理性が働き
僕をトイレに縛り付けていた何かが
壊れたのがわかった


トイレ耐性がついた瞬間だった
そしてアーシェは言った


アーシェ:
「これで心療内科に通えるね」




アーシェの目的はこの為だったんだ!




アーシェには
僕の住むところは田舎で
電車で都市駅まで行かないと心療内科がなくて
だから治療を断念していたと話していた


僕はこの事がきっかけで
電車で移動する事ができるようになった
僕自身の行動範囲
リアルマップが解放されたのだった


僕は治療を頑張るとアーシェに約束した


僕はしばらくの間
漏らしたおむつを脱ぐことは許されなかった
僕が普通のパンツに履き替えられたのは
約1時間も先の事だった
これも漏れた感覚に慣らせる為と後から知った



アーシェ:
「念の為携帯トイレもカバンに入れておくと安心かも
外に臭いが漏れない袋も別に付いていたり
今の携帯トイレすごいみたいだよ」


僕は最初からその手で良かったのでは?と思ったが
トイレへの恐怖心を乗り越えられたのは
アーシェの荒治療のおかげだったと思う




引きこもりの僕にかかっていた
【3つの呪い】の内
【その1つ】が解けた瞬間だった




僕は心療内科を探すことをアーシェに約束した
そして
いよいよ残り【2つの呪い】を解いていく…




■ 29:リベレーター(解放者)

僕は以前から
疑問に思っていた事をアーシェに聞いた



なぜ僕の為にこんなにしてくれるのかと…




アーシェはゆっくりと語り始めた


アーシェ:
「わたしは一度死にかけたの…


わたしは病で倒れ病院のICU(集中治療室)で
昏睡状態のまま数週間眠らされた


何度も手術をして


そして生きる事を許されたわ


わたしが目覚めた時
点滴を自分で引き抜いたりしないよう
手足をベッドに拘束されていた


たった数週間なのに
身体中の筋肉が失われていて
わたしは起き上がれなくなってた


だからわたしはトイレだってベッドでした
だから君のトイレの恐怖は
わたしの実体験から
きっと乗り越えられると思った
酷いことしてごめんね…」



僕は「そんな事はない!感謝している」と答えた
アーシェは話続けた



アーシェ:
「そしてわたしは
懸命のリハビリで歩けるようになった
自分の足で歩ける事
外に出られる事
自分の意思でどこでも行ける事
そんな小さな事が嬉しかった


わたしは君と出逢った時
なぜか君を引きこもり状態から
救ってあげたくなったの



ごめんなさい…


なぜ君を救いたくなったのか?
その理由はわからない…
好きとか嫌いだとか
そういう感情ではないと思う…


わたし自身が
もっと生きたいと強く願った時
誰かに手を差し伸べて欲しかったからかもしれない…


わたしが生かされた事
誰かに貢献することで
恩返しがしたかったのかもしれない…


でも君にはあと2つの呪いがかかっている
きっと自分でも何かわかってるはず


その2つを解き放った時
君はリアル世界で
大きな可能性を手にすることになるでしょう


ネットの世界で
これだけ一生懸命に頑張れた君だから
リアルの世界でもきっと頑張れる


わたしは応援するわ


未来は君だけのものだよ」




僕は画面の前で号泣していた…
いつかアーシェに…


僕はネットとリアルの2つの世界を行き来する
冒険に再び旅立つのであった




…To be continued?






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