Priest Cafe(プリースト・カフェ)

ドラクエ10僧侶5キャラ店主の冒険記録です。装備・能力・特徴の違う僧侶で冒険しています

【連載】(2) ネット勇者がリアルで勇者になる話


いらっしゃいませ
priest cafeにようこそ



本日は前回のライト・ライトノベルの続きになります


このお話は
引きこもりのドラクエ10プレイヤーが
ドラクエ内での出来事で「気づき」を得て
リアルの世界に羽ばたいていく物語です






※この物語はフィクションです






■ 前回のお話:プロローグ・1〜4



■5:僧侶の彼女

僕はもともと引っ込み思案で
この歳まで彼女がいたことが無かった
同性との会話ですら窮するのに
異性との会話なんてありえなかった


フレンドになった僧侶の彼女は
アーシェと名乗った
種族オーガの大きな体格の女性キャラクターだ
最初僕より随分年上だと思ったが
話をしていく中で
歳は近いことがわかってきた




たった数年の社会経験の差が
こんなに人間の成長に大きな影響があるんだと
この世界で一人で生きてきた自分を少し恥じた



アーシェは僕によく言葉巧みに
何を考えているのか?
どんな環境なのか?
直接的な事を聞いてくることは無かったが
いつもうまく探ってきていた


僕にはそれが心地よく
何かくすぐるものがあった
僕に興味があるのかな?と
勘違いさせるには充分な魅力を感じていた


気がつけば僕は
会話でのコミュニケーションに
あれだけコンプレックスがあった事を
アーシェの前では忘れていた





そんなアーシェは僕に聞いてきた




「君はニートなの?」





唐突かつ直接的な質問だった
僕の時間は止まっていた





■6:僕はニート

「君はニートなの?」
アーシェからの質問でなければ
本当の事だけど触れられたくない部分だったから
僕はきっと怒っていただろう



僕はアーシェに全てを話した
ニート状態にあること
パニック障害であること
引きこもりであること
でもある事だけはどうしても言えなかった…




僕はなぜ赤の他人にこんなことを言えたのか
わからなかった
きっとこれまで一人でいて
誰かに本当は救って欲しかったのかもしれない
僕は堰を切ったように
アーシェに全てを打ち明けていた



アーシェは言った
「毎日会社に行き
人と同じ事をするだけが正解ではないよ

でも…
人生の可能性を広げる為に
1つづつ乗り越えていこう
病院は行ってるの?」



僕は一度行ったけど
でも効果がなかった事を伝えるとアーシェは言った


「一度治療を受けてダメだったかもしれないけど
またもう一度病院に行ってみない?

心療内科って
結構医療でもとても難しい分野だと思う
ドラクエ10でいうエンドコンテンツ並みに…

あ…
ドラクエ例えでごめんなさい
ドラクエ10のエンドコンテンツ
常闇ボスに例えたらね
こんな感じかも

治療薬の合うor合わないは
討伐の為のテンプレート構成が決まる前に
上手くいかなかったからと
君は初日で討伐を諦めてしまった…
みたいな感じかも」




これがアーシェからはじめての
ドラクエ10の例えを用いた解説だった




確かにそうだった
僕は治療が必要なのはわかっていたけど
逃げていた


合う薬(テンプレート)を
「一緒に探していきましょう」という
医師の話を無視して
病院にいかなくなってしまった…


ドラクエ10例えでのリアル説明は
ドラクエ10世界の住人である僕には
とてもわかりやすい表現だった


このドラクエ10の例えが
僕を勇者に導いて行くことになるとは
この時はまだ分からなかった…







■7:僕は上手なプレイヤー

僕は気が弱い
嫌なことがあると2つのパターンに陥る


A:激しくその事に怒る
B:その事から逃げる


一見真逆の反応かもしれないが
アーシェに言わせると
弱い犬の反応という事だった


弱い分これ以上攻撃されない様に
相手に対して吠えて身を守るらしい
勝てないダメだと思った相手からは
尻尾を巻いて逃げる
僕は確かにそうかもしれないと思った


自分では解決できない事からは
僕はいつも逃げてきた
だから人間として成長できていないとは
自分では気づいてなかった…



ある日の事だった
アーシェと僕はパーティを組んでいた
4人でパーティを組んでいたが
他の二人は知らない方1人と
アーシェが誘ってくれたフレンドの
野良入りパーティだった


そして僕はその組んだ野良のプレイヤーと
ボス攻略のやり方の違いから口論になった
そして結果
その場でパーティは解散となった



普段は優しいアーシェは
この時ばかりはとても怒っていた
僕にはその理由がわからなかった


僕は自分の攻略には
とても自信を持っていたからだ
やり方のわからない
あの野良の奴が悪いと思っていた






■8:アーシェをフレンド解除

ボス攻略のやり方で知らない方と
口論になってパーティを解散したあと
アーシェに呼び出されて
理路整然と猛烈に怒られた




最初意味がわからなかった




僕はベテランプレイヤーとして
何も知らない野良プレイヤーに
当然の指摘をしたまでの事だと思ってた


いつも優しいアーシェが
こんなに怒ってる事に違和感すら感じていた


アーシェの言い分はこうだった
「わたしが呼んできたフレンドがいるのに
あんな雰囲気を壊すような事を言うなんてひどい
たとえやり方が違ったとしても
それを許容する器量はないの?
上手な方ほど
何も言わないでフォローも上手だよ」



僕は密かに恋心を抱き始めていた
アーシェからひどく怒られ
自分の気持ちを裏切られた気がしてきていた







そして僕は
アーシェをフレンド解除した







自分がこれ以上怒られる事から逃げたかった


そして僕は
これ以上怒られる事がないという安堵感と
暖かい布団に包まれて眠りについたのだった



続く…






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