Priest Cafe(プリースト・カフェ)

ドラクエ10僧侶5キャラ店主の冒険記録です。装備・能力・特徴の違う僧侶で冒険しています

【新連載?】(1)ネット勇者がリアルで勇者になる話


いらっしゃいませ
priest cafeにようこそ

いつもご来店ありがとうございます
今日はカフェの本棚に新しい本が入りましたので
ご紹介したいと思います


priest cafeオープンです


※この物語はフィクションです





■プロローグ:リアル勇者へ転生

あれはもう何年前だろうか
僕がパニック障害をおこして
引きこもりだった頃の話


満員電車に乗ると不安で意識が飛びそうになり
人混みに行くと頭がぐるぐるし始め
その場にしゃがみこむしか無かった僕


そして僕は必然的に引きこもりになった
まだ両親も若く
父も現役で働いていることもあり
両親は僕の引きこもりを受け入れてくれた
僕には弟がいるが昔から長男の僕には優しかった


外に出れない僕を心配して
何年も支えてくれた両親には
今でも本当に感謝している



だからこそ彼らが老人になった今
僕は彼らを経済的にも
充分に支えられるようになった自分自身を
とても誇らしく思っている


でも当時は親として本当に辛かっただろうなと
子供を持つようになった僕は今思うのだ…


そんな僕を救ってくれた
ドラゴンクエスト10の世界
僕はリアルの世界で
少しは世界を救う勇者となれた


絶望的にも思えたあの頃
僕はどんな経験をしてそうなったのか?
話をしたいと思う





■1:オンラインゲームの世界

僕が引きこもりになって
外に出られなくなってから半年ぐらい経った
大学をでてすぐに働き始めたが
パワハラ上司とのコミュニケーションに悩み
そしてすぐにパニック障害になった


僕の貯金はすぐに底をついたが
もともも実家暮らしだったこともあり
生活に苦しむことは無かった



夜は眠る事が出来ず
眠くなったら寝るという生活
母もいつご飯を用意していいのか分からず
好きなものを食べて欲しいと
食事は作らず
現金を渡してくれるようになり
ファーストフード店やファミレス
コンビニ弁当などを食べる日々を過ごしていた



この日も大好き唐揚げ弁当とほうじ茶を買おうと
歩いて5分の距離にあるコンビニ向かった

僕は牛乳の出荷缶のマークだと気がつくのに
数年を要したコンビニに行っている
理由は単に家から最短の距離にあり
人と出会う事が少ないからだ


地元なので出かける時は
いつも夜の闇に隠れて出かけていた
地元の知り合いに会いたくないからだった



僕はコンビニについた
そこで目がついたキャンペーンのポスターが
「ドラゴンクエスト10」だった


もともとドラクエも他のゲームもしていたが
僕はオンラインゲームだけはした事が無かった

オンラインゲームである
ドラクエ10も気にはなっていた
鳥山明先生の絵が好きなのと
ドラゴンクエスト自体は好きだったからだ
でも人見知りでコミュニケーションが苦手な僕は
オンラインゲームというものは
きっと向かないと避けてきた

でもこの日だけはなぜかとても気になった
無料で遊べると書いていたからだった
職につけない僕にとっては
退屈こそが一番の敵であり
無料で遊べることはとても魅力的なことだった



僕は家に帰ってから
食べ飽きてもおかしくない唐揚げ弁当を食べながら
論文作成に父に買ってもらったPCで
さっきコンビニで見た
ドラクエ10を気になって調べていた


結構どんなスペックのPCでも遊べると知り
ベンチマークテストをしてみた


僕のパソコンでも遊べるという事だった
今なら無料で遊べる期間もあるんだと
食べかけの唐揚げ弁当が冷めていくのも忘れ
ドラクエ10のソフトをインストールしていた



これがこの先何年も居た世界
何万時間といて人生を変えてくれた世界
僕とオンラインゲームとの出会い



僕の冒険の始まりだった






■2:現実世界にログインするという感覚

僕が唯一外界とつながっていたのが
歩いて5分の家からコンビニと
オンラインゲームのドラクエ10の世界だった
僕は一日のほぼ全てをこの世界で過ごした


寝落ちという
プレイをしながら寝てしまうという
オンラインゲームでも使う用語があるが

僕もこの世界の中で
壁に向かって走り続けたまま寝落ちして
結局24時間この世界にいた時もあった



肉体だけが栄養を補給されて現実世界にいる
僕はそんな錯覚すら覚えていた


そしていつの日か
僕はこの世界に転生できたらなと
なんども考えるようになっていた



この世界では自由にどんな場所にも行けた
そして自分自身が強くなっていく事を実感して
満足感を得ていた


現実世界の肉体であれば
こんな人混みには行けないであろう
メギストリスの討伐配布にもいけた


基本的にはリアルの世界と同じで一人で遊んでいた
多くのプレイヤーが行き交いすれ違うが
一言二言「ありがとう」「おつかれさま」
それぐらいしか話すこともなく
それすらも「定型文」という
登録された文章を表示するだけだった
僕は人とチャットする事はほとんどなかった


ドラクエ10には酒場という場所で
AIで動く他の冒険者を借りる事ができた
それはサポート仲間と呼ばれていた

サポーターな 仲間のAIはとても賢く
普通の戦闘であれば
サポート仲間任せでも
ほとんど苦労することは無かった

そんな強いサポート仲間を
簡単に借りる事ができることもあって
僕は一人でも遊べた
誰にも気を遣って遊ばなくても良いのが
本当に僕向きだった
オンラインゲームも悪くないなと思った

わざわざ人と組む事が無かったからこそ
この世界に僕は存在できたのかもしれない
そしてこの生活に満足していた



もはやこの世界の住人として
僕は永住権を得ていた








■3:ゲーム内では強者になった僕

僕はいつものように遊んでいた


いつしかベテランと呼ばれる様になっていた僕は
緑玉というお互い知らない者同士がパーティを組み
目的を目指すいわゆる野良パーティに参加していた


目的のボスを倒したら解散というような
サバサバした遊び方ができるようになっていた


メンバーが集まった時に「よろしく」
倒して終わる時に「おつかれさま」
ほぼこれだけで済むから僕にもできた


僕は最初前衛ばかりをしていたが
いつの間にか
どんな職でもできるようになっていた


職というのは戦う時の役割のようなもので
前衛はモンスターを物理武器で直接攻撃し
中衛はそんな前衛が強くなる為の支援をする
後衛は回復役や魔法使いなどだ


人数の少ない職だと誘われやすいこともあって
僕はあえてそんな職を選んでしていた


そしてそんな職は大体難しかったが
引きこもりで時間のある僕は
何度も何度も練習する事ができたから
習得するのには多くの日を必要としなかった
僕の1日は長いからだ
体得するまで何度でも何時間でも頑張った



そして僕はいつの日か
野良パーティでは有名な存在になっていた
強者と言われる存在になっていた


僕はそれが心地よかった







■4:あるプレイヤーとの出逢い

ある日のことだった
野良パーティを組むために
いつものように緑玉で
野良パーティを組むために人選していた



「あ!」



思わず声を上げそうになった
好きでよく読んでいる
ドラクエ10のブログを書いてる
プレイヤーを見つけたのだ

僕はいつもなら
装備やスキルを詳しく厳しくチェックするのだが
それも忘れるぐらい急いで
そのプレイヤーを誘っていた



【チリンチリン】



パーティメンバーが仲間になって加わると鳴る音
この音にこんな興奮を覚えたのは初めてだった


バトルはよく覚えてなかったが
良いところを見せようと必死だった
綺麗に倒せたと思う
これまでの経験を全て出したと思う


そして僕はその僧侶に言っていた



「フレンドになってください」



僕にとってこの出会いが
僕を勇者に導いてくれることになるとは
この時は思いもよらなかった


ただ僕は
好きなブログのプレイヤーとフレンドなれて
レアアイテムを手に入れた気持ちだった



続く…





■ 次回予告

ドラクエ10を例えにして導かれる
人生における重要な「気づき」の始まり
いきなりのフレンド解除と
その驚きの理由とは



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■ 第二話



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