Priest Cafe(プリースト・カフェ)

ドラクエ10僧侶5キャラ店主の冒険記録です。装備・能力・特徴の違う僧侶で冒険しています

(3)僧侶が絶滅した世界


いらっしゃいませ
priest cafeにようこそ


本日は滅亡した僧侶国から亡命した元僧侶が
賢者国、旅芸人国、デスマスター国
3国の大戦の戦禍に巻き込まれていく物語の続編です


主人公の卓越した回復魔力の高さが
その身を戦いの最前線に縛り付けます


priest cafeだった所がオープンです🔥



■ このシリーズの前話

■ あらすじ
僧侶国からスパ国に亡命してスパ軍に入るも
デスマスター軍に滅ぼされ
旅芸人国本土に逃げ延びたのだった



■ Part12:回復魔力の才能


デスマスター国の進行によりスパ国は滅亡
割譲元であり友好国であった旅芸人国に
わたしは敗残兵として逃げ込んだのだった


わたしにとっては2度目の亡命


わたしが元僧侶国出身の僧侶ということは隠したまま
今は元スパ国のボディーガード師団の兵として
旅芸人国軍の適性検査を受ける事になった


ベホイムの詠唱を詠唱しろ


検査兵はそうわたしに命じた
絶滅した僧侶国でも一般魔法であり
スパ国、旅芸人国、賢者国、デスマスター国
全ての国で使われているベーシックな回復魔法
この回復力は国際的な基準魔法として
個人の能力を示すものとなっていた
祈らずに回復値が
500を超えるかが一つの基準だった


わたしはハッスル最大値の
おしゃれ+回復魔力=1000をクリアした
わたしは基礎回復魔力の高さを認められ
旅芸人軍の回復支援師団に編入される事になった
攻撃隊を援護する事が任務だった


武器として大きな折り畳み式
93式の孔雀姫の扇を与えられた
見た目は立派な常闇の扇になっていたが
中身は老朽化した孔雀姫の扇だった
高価な高性能の攻撃型ブーメランは
わたしの攻撃力の低さから与えられなかった


そして開発されたばかりの特殊宝珠を二つ
身体に埋め込まれた
それは9㎜の真珠ほどの大きさがあり
ハッスルの範囲と回復量を上げるために
開発されたばかりの特殊兵装だった
わたしは左腕に2つインプラントされた
宝珠のインプラントは
安易に付け外しができない様になっていた
こんなもの無くなればいいのに…
わたしはその左腕を見ては思うようになる
これでもう旅芸人しかできなくなったんだと
わたし覚悟を決めた


防具は型落ちの巨匠装備を与えられた
最新装備でないが
それでも回復量を劇的にあげられるという
特殊能力が備わっている魔法具だった


まるで僧侶のようなわたしが完成した瞬間だった


そして…
たたかいのビートの訓練を受け
ブーメラン機甲師団の回復支援する事が
わたしの任務となった





■ Part13:西方戦線への派遣


デスマスター国に報いをと思う気持ちとは別に
国境を侵犯して侵略してきた
賢者国の戦線を押し戻す事が
最初の任務として与えられた


目の前に本当の敵デスマスター国軍がいるのに
真逆の戦線に送り込まれた運命を恨めしく思った


わたしの支援は
旅芸人国軍の元々の主力部隊である短剣部隊
敵に対して状態異常をかけた後
更に追い討ちをかける特殊部隊だった


前線は地獄だった


賢者国軍の最新装甲ソポス耐性部隊を前に
毒・マヒ・睡眠・混乱
全ての耐性を防がれ
暴走扇のドルマドン・ドルモーアが
スターマインのように炸裂し
まるで一方的な虐殺の様だった


わたしはハッスル兵器で支援をするも
範囲が足りない…
ついにMPが尽きた


MPが完全に0になった事により
四肢がうごかせなくなった


わたしは捕虜となった


この場で
殺されなかった理由は後から知る事になる





■ Part14:拷問


わたしは砂漠に取り囲まれた
賢者国の首都の拷問部屋にいた
砂漠だとわかったのは
護送される馬車の格子窓から
砂漠が見えたからだった


僧侶国の法王様から
その昔超科学で世界を支配する国家だったと
賢者達はその賢者たる知識と能力を
世界の平和の為に使っていた


しかし太陽の力という
巨大なエネルギーを手に入れ
そのコントロールに失敗
黒い雨は作物は枯らし大地は荒れた
そして人々の肌も緑色に変色したのだった
遺伝子の疾患により身長も伸びなくなり
物語に出てくる
ドワーフの様な見た目になったのだった


わたしは左腕に埋め込まれた宝珠を
麻酔なしのナイフで雑に抜き取られた


わたしは後ろ手に縛られていたが
腕から手首まで暖かいものが伝って
床に溜まっていくのを感じていた


腕にナイフが突き刺さる度に世界が歪んだ
わたしはボロボロ泣いた
そうしてないと精神が維持できなかった
痛みよりこの状況にいる自身が
自分ではないと強く信じたかった


わたしはそれでも生きたかった
帰る場所を奪ったあの者に裁きを下すまでは…


色々な術をかけられた後



わたしは意識を失った…







気がつけばわたしは
この国の囚人服を着せられていた


コンバージョン(改宗)を求められたわたしは
素直に従った
祖国を失った者に
もう信じるものは何もなかった


そしてこの国の人間も
わたしを人ではなく戦争の道具として扱った





あの頃に戻りたい…




その後
わたしは賢者国の回復系賢者として
その半生を尽くすことになるとは
この時は思わなかった


そして他国から
ネームド賢者として恐れられる事になる



『ドルワームの黒点』として…





■ エピローグ

…ひどい夢


僧侶国には戻れない気がしてきました
ベホマラー回復量アップ(専)を僧侶に…


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