僧侶が絶滅した世界
今日は
僧侶という職がドラクエ10の世界から無くなった
パラレルワールドのお話です
僧侶が絶滅した世界
その理由とその後の世界の顛末がどうなるのか
priest cafeだった所がオープンです
⚠️このお話はフィクションです
知ってるし
■ Part1:超大国の滅亡
かつて繁栄を極めた僧侶国
誰からも必要とされ愛された国
その超大国が滅んだ事により
専任ヒーラーという
僧侶という存在が完全に絶滅した世界
歴史の教科書を見ても
かつて僧侶国は
どんな国で起こった紛争にも駆けつけ
献身的に世界を護る役割を果たしていたとある
そんなかつて栄華を誇った僧侶国に
いったい何があったのだろうか
■ Part2:新兵器開発競争
これまで僧侶国は
賢者国、旅芸人国の3国で争っていた
3国は一応の均衡が取れており
互いに不可侵だった
しかし
旅芸人国が新たなブーメラン兵器の開発成功
賢者国は強大な破壊力を秘めた扇兵器の獲得により
脆くもその均衡は崩れてしまう
僧侶国には
天使兵器・聖女兵器という絶対的な兵器があり
その強大な力を過信するがあまり
新兵器開発競争から遅れをとったのだった
天使兵器・聖女兵器は各国にデータを取られて
徹底的に対策された
攻撃面では
多段攻撃、ザオトーン、救われぬ死魂など
新たな特殊兵器が開発され
守備面では
きせきの雨、ハッスルの強化などにより
本来は一撃で破壊されるリスクを回避し
僧侶国のベホマラーを上回る性能を獲得したのだ
そして僧侶国は
賢者国、旅芸人国への抑止力がなくなり
両国のかねてからの不満は一気に爆発
同時に両国から宣戦布告され
侵略行為がはじまったのだった
軍事力で劣る僧侶国はその牙城を護れず
滅びの一途をたどっていくことになる
そんな混沌とした状況の中
僧侶国の国内で不満を持つ一部の者たちが
軍事クーデターを起こした
死を扱う軍隊が覇権を握った結果
突如、デスマスター国なる新興国が現れた
生きてるものを殺し
その死者を甦らせれば強くなる
これまでの常識を覆した
死者兵器を保有する国家の誕生だった
その新興国は賢者国と旅芸人国に対して
極限まで装填速度を高めた
ワルキューレ兵器を手に
宣戦布告したのだった
■ Part3:旅芸人国の苦悩
旅芸人国では新たな問題に直面
ハッスルでは回復範囲が狭く
広範囲に陣形を展開できないため
前線で戦う者たちからの不満は
募るばかりだった
最大支援兵器である超ハッスル
量産の暁には
賢者国やデスマスター国の
主力兵器であるベホマラーなど
粉々に粉砕できると軍部は熱く語ったが
無闇に使うと
国力を低下させるほどの費用がかかる為
そのCTを設けて制限をつけざるを得なかった
賢者国から鹵獲(ろかく)して開発した
旅芸人国のブーメランだったが
その攻撃力を遺憾なく発揮するためには
回復専任の護衛旅をつける必要が出てきたのだ
またキラポンや弓ポンといった防護兵装が無いため
各国の各種状態異常攻撃に
対抗するには耐性装備を必要した
コロシアム地帯での
狭く特殊なエリアでは絶対的な強者となったが
世界の覇者になるには
天使兵器・聖女兵器・キラポン兵器などを
必要とした
その為、国内では耐性装備が枯渇し
防具の市場価格の高騰に拍車をかけていた
量産型ハッスルダンスの範囲拡張が
国家の最優先目標となった
■ Part4:賢者国での混乱
強大な扇兵器を武器に
旅芸人国を圧倒し始めた賢者国
外からは安泰の様に見えるのだが
新興勢力のデスマスター国を前に
国内での意見が分かれ始めたのだ
主力兵器は扇兵器
回復支援としてのブーメラン兵器
支援としての弓兵器
そして伝統の杖兵器
あまりにもバリエーションが豊富な為
戦術の正解がいくつも存在し
また携行する兵装が増える結果となった
兵装の換装に時間を要するようになり
機動力を低下させる結果となっていた
高いHP耐久力と
豊富にあるMPタンクにより
かつての僧侶国を圧倒するも
MP消費においては燃費も悪く
持ち替えてのバフの管理など
特化するには各兵器別に
特別編成する必要が出てきたのだ
タカ派は扇を好み
ハト派はブーメランを持った
回復役を放棄する賢者も現れる様になり
ヒーラーとしての意識が希薄な兵士も多く発生
国内での意思統一が難しくなってきている
■ Part5:デスマスター国の帝国化
僧侶国の生き残りも
多く難民として流れ込んでいる
僧侶国の中で新兵器開発をしていた部隊
僧侶国のままでは決して日の目を浴びなかった
禁忌され封印された闇の兵器たち
その恐ろしいまでのバリエーションと
オフェンスディフェンスに優れた兵器群は
他国を圧倒し
近年大量に発生した黄色いゴリラ討伐においても
中心的な役割を果たしていた
しかしその強大さゆえに
デスパワーなるものを必要とし
安定した出力を上げるには
多くの犠牲や生贄を必要としたのだ
必要な時に必要な火力や回復力を
得ることが出来ない事が悩みの種となった
その高い軍事力を維持するためには
他国を侵略していく他なかった
死の軍団はこの先
存続しえることが出来るかは
死神を名乗る皇帝のみぞ知る
■ Part6:そして世界は
天使兵器のない世界
レギロガ地方の攻略は
その難易度から
不可能とまで言われるようになった
始まりの聖女
復讐の聖女
果てなき聖女の守り
各種宝珠の価値が向上
天使兵器や聖女兵器の効果は
エンチャントアイテムや宝珠でのみ
得ることができる為
絆のエンブレムの絆時聖女100%
剛勇ベルトの開幕天使
それらの価値があがった
キラポンがなくなった事により
弓職の需要があがり
バザーでは耐性装備が高騰
耐性の無い者は
人権を得られなくなったのだった
専任ヒーラーが居なくなった結果
ボスのHPはインフレするばかりだった
そのハイパーインフレを前に
攻撃のみが正義の世界となり
賢者国、旅芸人国、デスマスター国の争いは
泥沼の様相となっていく
都度出てくるボスに対して
いかに火力が出せるかだけの部隊編成となり
そこに適さない者は淘汰されていった
レンジャー自治区などの小規模な組織も発生
世界の混沌に拍車をかけていくことになる
回復魔法は
もはや過去の魔法となり
雫と葉っぱの需要は高まる一方となった
その末端価格を取り仕切る闇の勢力も現れ
世界は混沌で混沌を塗り重ねていった
この世界からヒーラーという言葉すら
消えるのも時間の問題だった…
…To be continued?
■ エピローグ
現実となるかは
運営さん次第…
僧侶国の再建に
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